第1話「駐車違反を免れろ」
駐車違反が、厳しい昨今、何とか、駐車違反のキップを切られない方法は
無いだろうか?
私は、小さな喫茶店で、ホットコーヒーを飲みながら考えた。
ちなみに、コーヒーは、キリマンジャロさ、キリマンジャイロ。
それ以上でもそれ以下でも無い。
カップを置いて、ゆっくりと目を閉じ、深呼吸する。
「どーしたモンダロ~?
な~に、直ぐに良いアイデアが浮かぶさ。
私は、Dr.ニャンダだぞ!
私なら出来る!
考えろ!考えるんだ!」
流石は、私、天才・Dr.ニャンダだ。
早速、閃いた!
(はやっ!)
何、簡単な事さ。
車を透明にしてしまえば、良いのだ!
良し、善(?)は急げ!
早速、ラボに戻って、透明装置を造るとしよう!
その前に、もう一杯、コーヒーのおかわりを頂こうか、
この店、おかわりは無料なんだよね。
私は、ラボに戻ると、アッという間に、透明装置を完成させた。
(はやっ!)
そして、車に取り付け、実験開始。
ポチッとな。
おお!何という事だ!
目の前にあった車が消えてしまったぞ!
それは、そのように作りましたから。
では、(有料駐車場しかない)街へ繰り出そう!
これからは、駐車違反しまくりだぜ!
私は、道路の隅の適当なトコに車を止め、透明にすると、
行きつけの本屋さんに入った。
さて、読書の時間だ。
な~に、時間はたっぷりある。
何せ、駐車料金を気にしなくても良いんだもんね!
私は、すっかり読書(立ち読み)にネコ夢中になっていた。
3冊を読み終え、4冊目に突入した頃だっただろうか?
外で、ドーン!と物凄い音がした。
「何だ?事故か?
全く、この辺の奴等は、運転が荒いのが、多いからなぁ!」
私は、そのまま、4冊目を読み進めた。
ガシャーン!
「また事故か!」
6冊目の半分位読んだ頃だったかな?
ゴン!
「やれやれやれ、またかよ。今日は事故が多いぜ。」
7冊目のクライマックスの頃だった。
8冊を読み終えて、足が棒になったので、もう帰る事にした。
「今日は、この辺で勘弁しといてやるぜ!」
確か、この辺りに止めたっけな。
透明装置、解除。
こんにちは、マイカー。
「………」
そこには、車は無かった。
鉄の塊なら、あったんだが。
「ははっ、にゃんだよう?
この鉄くずは!
何処となく、私の車に似てなくなくなくね?」
さようなら、マイカー。
ストップ!迷惑駐車!
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